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【研究所長のブログ】フッ素樹脂の歴史

 

フッ素樹脂の歴史

 フッ素樹脂は、その優れた難付着性や耐薬品性から、現代の産業に欠かせない材料となっています。しかし、その起点は一つの偶然の発見と、「フッ素」という元素にさかのぼります。

 フッ素という元素は自然界では単体で存在することはほとんどなく、主に蛍石(Fluorite:CaF₂、ほたるいし)として産出されます。蛍石は古くから製鉄のフラックスや化学工業の原料として利用されてきた鉱物であり、現代においてもフッ素化学の出発点となる重要な資源です。

蛍石(Fluorite)

フッ素の原料となる蛍石(Fluorite) フッ素化学はこの鉱物から始まる。

 1938年、米国デュポン社の研究者 ロイ・プランケット博士により、四フッ化エチレン(TFE)ガスを保管していたボンベ内で白色の固体が生成していることが確認されました。これがポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、すなわちフッ素樹脂の代表的な材料の発見です。このPTFEは後に「テフロン®(Teflon®)」という商標でデュポン社から販売されました。現在この商標はケマーズ社に引き継がれております。このように、一般によく聞く「テフロン®」はあくまで商品名であって材料名ではありません。

 その後、PTFEは軍需用途を経て産業分野へと広がり、1950年代以降に本格的な工業材料として普及しました。日本でも1960年代頃から利用が拡大し、化学・食品・半導体など多様な分野で活用されています。

 さらに、フッ素樹脂は単なる材料としてだけでなく、金属表面にコーティングすることで新たな価値を生み出す技術へと発展しました。難付着性、耐薬品性、耐熱性といった特性は、前処理やプライマー、焼成条件といったプロセスによって大きく左右されます。

 当社フロロコートは、日本におけるフッ素樹脂コーティングのパイオニアとして、こうした技術の発展とともに歩んできました。表面処理にとどまらず、「表面改質」という視点からお客様の課題解決に取り組んでいます。

 フッ素樹脂の歴史は、偶然の発見から始まり、材料技術、そして表面技術へと発展してきました。今後も新たな用途とともに進化を続けるこの分野において、当社は引き続き価値提供を続けてまいります。

株式会社フロロコート
取締役研究所長 後閑昭男

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フロロコートは、70年にわたりフッ素樹脂コーティングをご提供しています。用途や部品に応じた選定も得意です。お気軽にお問い合わせください。

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