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技術ブログ
フッ素樹脂コーティングでは、表面に見えているトップコート(上塗り側)だけに注目しがちです。
しかし実際には、基材とふっ素樹脂層をつなぐプライマー、つまり下塗り層が非常に重要です。
ふっ素樹脂は難付着性に優れる一方で、金属にも付きにくい材料です。コーティングされた表面で汚れが付きにくいという長所は、施工時には基材面と「密着しにくい」という難しさにもなります。
プライマーの役割は、基材と上塗りのふっ素樹脂を安定して結合させることです。
一般に、プライマーには耐熱性のある樹脂や顔料、密着性を高める成分が配合されています。基材側には密着し、上塗り側にはふっ素樹脂層と馴染むように設計されています。
プライマーが弱ければ、いくらトップコートが高性能でも、剥離、膨れ、ピンホール、早期摩耗につながります。
プライマー(下塗り層)の重要性
特に、薬品、蒸気、熱サイクル、機械的衝撃がある用途ではプライマー設計が寿命を左右します。
たとえば、200℃前後の加熱と冷却を繰り返す部品では、金属と樹脂の熱膨張差がストレスになります。
薬液が端部から侵入する環境では、プライマーの耐薬品性と端部処理が重要になります。
プライマーは見えないため、ユーザーから評価されにくい層です。
しかし、コーティングメーカーにとってはノウハウの塊です。
下地処理の粗さ、脱脂状態、焼成温度、プライマー膜厚、トップコートとの相性が合って初めて、長く機能する膜になります。
コーティングの不具合は、表面に現れるため「トップコートが悪い」と見られがちです。
しかし原因をたどると、前処理やプライマーにあることも少なくありません。
耐久性のあるコーティングを求めるなら、表面の樹脂名だけでなく、下塗り設計まで含めて相談することが大切です。