フッ素樹脂コーディングCOATING

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フッ素樹脂コーティングをご検討される前に フロロコートの品質・価格・納期
フッ素樹脂コーティングの加工工程 フッ素樹脂コーティング膜の表面の機能
フッ素樹脂コーティング品の安全な取扱いについて フッ素樹脂コーティング業界用語集

 

フッ素樹脂コーティングをご検討される前に

 

フッ素樹脂コーティング加工をご検討される際の注意事項を記載いたしました。
下記のことに該当する場合、または気になることがございます場合は、ご依頼の際に申し出てくださいますようお願いいたします。

お客様にご満足いただける品質を目指し、最善の策を考えさせていただきたいと思います。

また、ご質問、ご要望などございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

 

1.基材は何℃まで耐えられますか?

 

通常400℃の焼成炉内にて焼き付けを行いますので、ほとんどのプラスチックは変形してしまいます。
プラスチックの部品がついている場合は取り外してご支給願います。
但し、低温で処理できるものもありますので、ご相談ください。

 

2.基材の汚れ具合はいかがですか?

 

以前コーティングした膜が残っていませんか?
ひどい油汚れがありませんか?
上記のことに該当する場合は、工程、納期が変わります。

 

3.膜の接着性を高めるために・・・

 

基材とコーティング膜の接着力を高めるために、ブラスト処理を行います。
または、セラミック粒子(50μm)を高圧で吹き付けます。

そのため、基材のソリ変形が生じる可能性があります。
セラミック粒子が溶接部の隙間に入り込み、取り除けない場合があります。

 

4.マスキングは必要ですか?

 

コーティングはエアスプレー、静電粉体コーティングなどで行います。
そのため、特に指示がない場合、全体にコーティングされてしまいます。
コーティングが必要な部分、不要な部分、コーティングされてはダメな部分を明示していただく必要があります。コーティングされてはダメな部分には、マスキングを行いますが、別途費用が発生します。
全面をコーティングする場合は、吊り穴、吊りしろを確保してください。

 

5.製品全体が焼成炉に・・・

 

焼成の工程では、製品全体を焼成炉に入れます。
1.の件で、
熱による変形
残留応力による変形
焼きなまり
密閉容器の破壊
焼き色(テンパーカラー)
などが発生する場合があります。

 

6.ご指定の検査はございますか?

 

検査については、お客様の指示がない場合、社内規定による外観検査を行います。
規格があり、検査表の提出が必要な場合は検査項目をご指示願います。
膜厚測定が必要な場合は、測定基準とするため、コーティング依頼される基材と同じ基材を1個送付してください。

 

フロロコートの品質・価格・納期

 

フッ素樹脂コーティングの品質(Quality)について

 

お客様の声を出発点に、フッ素樹脂の性能を100%引き出すコーティング膜の提供を目標に掲げています。
フッ素樹脂コーティング品は、成形品、フィルムなどの単体として使用する場合と異なり、基材(Al、SUS、鉄、プラスチック、ゴム等)とコーティング材との接着をいかに高めるかが重要なポイントとなります。
そのため、コーティング品が使用される(物理的、化学的)環境を教えていただき、コーティング膜に期待される真の効果を、一緒に考え、数百種類ある塗料から正しい選択を行い、加工を施します。
他社の追随を許さないノウハウと加工技術で、お客様にご満足いただける品質をご提供致します。

※今までのフッ素樹脂コーティングではご満足いただけなかったお客様の難しい課題を歓迎しております。
※フッ素樹脂コーティングを諦めてしまう前に、弊社にご相談ください。
※誠に申し訳ございませんが、現在、個人のお客様からの調理器具(フライパン、鍋、炊飯釜など)のコーティング依頼はお受けしておりません。

 

フッ素樹脂コーティングの価格(Cost)について

 

お客様の個別要求に合わせて(カスタマイズして)、コーティング膜の設計を行いますので、「都度見積」が基本となります。
(あらかじめ「指し値」がある場合には、ご要望に応えられる様に最大限努力致します。)

お見積りをする際に、基準となっている要素は以下のようなものです。

 

1.数量 2.膜厚 3.要求されるコーティング環境
4.各種精度 5.面積 6.塗料の種類
7.マスキングの有無 8.納期 9.荷姿
10.外観規格の有無 11.重量 12.要求される管理水準

 

価格例を下記に示します。

 

品  名 チャンバー
単  価 @62,000-
< 条 件 > chamber
用  途 半導体洗浄装置
目  的 薬液からの基材腐蝕防止
寸  法 450×450×260h
数  量 1ヶ
膜  厚 100~150μm
塗  料 PFA

 

 

品  名 ガイド
単  価 @2,100-
< 条 件 > guide
用  途 写真現像機
目  的 紙とのすべり
寸  法 10×10×270L
数  量 20ヶ
膜  厚 10~30μm
塗  料 PTFE

 

 

品  名 コンベアバー
単  価 @580-
< 条 件 > conveyor-bar
用  途 食品機械
目  的 練り食品の付着防止
寸  法 φ8×900L
数  量 500本
膜  厚 20~40μm
塗  料 PTFE

 

 

フッ素樹脂コーティングの納期(Delivery)について

 

指示のない場合は、「一週間」いただいております。
お急ぎの時は、事前に「当社指定の注文書」に必要事項を記入してFAX願います。事前に製造工程を確保して、納期短縮化を図ります。

また、荷造りが困難な品物は、当社の集配車もご利用いただけます。
当社指定の引取依頼書」をFAX願います。

 

フッ素樹脂塗料の分類

 

「フッ素樹脂コーティングは1種類しかない!」と思われている方を多く見受けます。
しかし、コーティングする材料となる塗料は300種類以上あり、そのコーティング手法も無数にあります。
フッ素樹脂塗料を大まかに分けると、2回以上コーティングを繰り返す「多層コート」と、1回だけコーティングする「単層コート」に分類されます。
「多層コート」の場合、「プライマー」と呼ばれる下塗り塗料と、「トップコート」と呼ばれる上塗り塗料があり、これらを組み合わせにることによって、無数の選択肢が存在します。
また、「単層コート」の場合、「粉体塗料」と「変性塗料」があります。
粉体塗料は、言葉どおりコーティングする際は粉末状の塗料であり、静電気を利用して、コーティングします。
変性塗料は、フッ素樹脂と耐熱性樹脂を混合した塗料であり、加工性が良く、焼成温度を低くできることから、適用範囲が広く「使いやすい塗料」ですが、その性能は変性でない塗料と比較すると、劣ってしまいます。
このような多くの選択肢の中からお客様に最適なコーティングをご提供できるノウハウと技術がフロロコートにはあります。
フッ素樹脂コーティングを一度諦めた経験がある方も、当社にご相談ください。

※液体の塗料には「水性」と「溶剤性」があります。
※粉体塗料がトップコートとして用いられる場合もあります。

 

フッ素樹脂コーティングの加工工程

 

フッ素樹脂コーティング加工は、お客様から商品をお預かりした後に、単に塗料を塗って出来上がりというわけではありません。
そこでフッ素樹脂コーティング加工のはじめからおわりまでをまとめてみました。

 

 

1.入庫・基材確認・加工指示

 

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お客様から加工依頼を頂いた商品が弊社倉庫内に入庫されます。
お預かりした商品(弊社内では「基材(きざい)」と呼ばれます。)の数量、外観、加工条件などを確認します。
問題なく加工できると判断でき次第、工場へ加工指示が出されます。

※この段階で、商品の状態や加工条件などに関して、再度ご連絡を差し上げることがあります。

 

 

2.脱脂

 

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基材の表面に付着している油脂などを取り除くため、溶剤洗浄、または空焼きを行います。

 

 

3.下地処理

 

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基材とコーティング膜との密着性を向上させるために、ブラストや化成処理を行います。
耐久性を高めるため、ブラスト後に金属やセラミック溶射を行うこともあります。

 

 

4.コーティング

 

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エアスプレーまたは静電粉体スプレー・流動浸漬など、基材の材質や塗料の種類によって、コーティング方法や回数が異なります。

 

5.乾燥・焼成

 

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焼成炉を使用して焼き付けを行います。水性・溶剤性塗料は焼き付けの前に乾燥を行います。
 厚膜加工の場合は、コーティング→乾燥・焼成を数回繰り返します。

※焼成の際、基材は最高で400℃近くまで達します。
※400℃未満で、基材の変形などが生じる可能性がある場合は、弊社営業担当者にご相談ください。

 

6.検査・梱包・出荷

 

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お客様と弊社とで合意した仕様に基づき、外観および物性などの確認を行います。
問題がなければ、梱包し、出荷します。

※なお、実際にお客様が商品をお使いになった際のコーティング膜の状況を研究所にて確認させていただくことがあります。より品質のよいコーティング加工を探究し、お客様に最高のコーティング膜を提供するのが目的ですので、是非ともご協力をお願い致します。

 

 

フッ素樹脂コーティング膜の表面の機能

 

難付着性

 

futyaku

 

フッ素樹脂コーティング膜には、ほとんどのものが付着あるいはこびりつきにくく、たとえ固着しても簡単に取り除くことができます。

 

耐熱性

 

netsu

 

プラスチックとしては使用温度が広く、FEPでは-240℃~+200℃、PTFE/PFAでは-240℃~+260℃で使用できます。

 

すべり性

 

suberi

 

他のプラスチックに比べて、非常に低い摩擦係数をもっています。荷重・摺動により摩擦係数は変化しますが、一般的にはμk=0.05~0.10の値を示します。

 

耐薬品性

 

yakuhin

 

フッ素樹脂は、ほとんどの薬品におかされることはありませんが、コーティングでは被膜が薄いとピンホールができることがあります。基材への薬品の浸透を遅らせ基材を守るためには、膜厚を厚く加工する必要があります。

 

はっ水・はつ油性

 

 

コーティング膜は水も油もはじき、ほとんどの液体によって濡れにくくなるために、汚れ防止になります。

 

耐摩耗性

 

mamou

 

フッ素樹脂と耐摩耗性樹脂などを組み合わせることにより、被膜強度を向上させ、荷重の高い摺動に対しても優れた耐摩耗性を示します。

 

電気特性

 

denki

 

あらゆるプラスチックの中で最も優れた電気特性(絶縁抵抗が大きい等)をもっています。導電材を加えて帯電を防止した導電性コーティング膜もあります。

 

フッ素樹脂コーティング品の安全な取扱いについて

 

1.フッ素樹脂コーティング品を高温加熱して使用する場合

 

フッ素樹脂の熱分解により分解ガスが発生し、誤って吸引すると、呼吸障害などを起こすことがあるので、下記事項を厳守してください。
(1)指定された使用温度以上で使用しない。
(2)製品の表面処理膜に、直接炎を当てたり、製品を焼却したりしない。
(3)製品を溶断・溶接しない。
(製品を溶断する場合は、先に塗膜を剥離して、溶断作業を行ってください。)
(4)局所排気装置を設置し、発生ガスの排気と換気を十分に行う。

 

2.フッ素樹脂コーティング品を食品調理用として使用する場合

 

食品調理用のフッ素樹脂塗膜自体は、米食品医薬品局(FDA)、厚生省告示20号の食品衛生法に合格しているため安全ですが、下記事項を厳守してください。
(1)使用時に過度の加熱・空焚きをしない。
(2)製品の表面処理膜に直接炎を当てない。
(3)製品を焼却しない。
(4)製品を調理用途以外に使用しない。

 

3.フッ素樹脂コーティング品を耐食用として使用する場合

 

フッ素樹脂は、優れた耐食性がありますが、塗膜自体に塗膜欠陥(たとえば、ピンホール)が無く、また厚膜であっても、ガス・水分・薬液などが徐々に浸透していくので、長期間にわたり使用していると、素地が腐食することがあります。

 

4.フッ素樹脂コーティング品を医療用として使用する場合

 

元来、フッ素樹脂は、人体に移植したり体液や生体組織に接触したりする医療器具などへの使用を目的として、特別に設計・製造されたものではありませんので、当該用途には使用しないでください。
やむを得ず使用する場合は、当事者間の明確な契約、仕様及び免責の基準などを取り決める必要があります。

 

5.フッ素樹脂コーティング品を運搬、積載及び保管する場合

 

フッ素樹脂は非常に滑りやすい性質があるため、架台が不安定であったり、傾斜していたり、過度の積み重ねをすることにより、製品が落下し、けがをすることがあるので注意してください。
※フッ素樹脂製品として、本来の用途以外に使用しないでください。

 

フッ素樹脂コーティング業界用語集

 あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行

 

あ行

 

アドロン®
東京シリコーンの膜厚が10~100μmのフッ素樹脂塗膜の登録商標。

 

隠蔽(いんぺい)
塗膜が下地の色を覆い隠すこと。

 

エアースプレー塗装
圧縮空気を使って塗料を微粒化し、基材に吹き付ける塗装方法。

 

エポキシ(EPOXY)
変性フッ素樹脂塗料に用いられる、接着剤(バインダー)となる成分。

 

塩水噴霧試験
塩水を一定時間噴霧し、塗膜のふくれ、基材の錆の有無を確認する発錆促進試験方法。
(JIS K 5600)

 

鉛筆引っかき試験
塗膜を鉛筆で引っかき、傷又は破れができた時の鉛筆の硬度記号で塗膜の硬さを表す試験方法。
(JIS K 5600)

 

 

か行

 

空焼き
脱脂の種類。基材表面上の油分を熱分解させる工程。

 

乾燥
塗装して、濡れた状態から乾いた状態にする工程。

 

顔料
フッ素樹脂塗料を着色する成分。フッ素樹脂塗料では主に無機顔料が用いられる。

 

基材
塗装される被塗物。

 

クラック
塗膜に割れが入った状態。

 

ケミシールド®
フロロコートの、膜厚が100~1000μmのフッ素樹脂塗膜の登録商標。

 

固形分
塗料に含まれる成分の中で、焼成後に残る物質。

 

碁盤目試験
塗膜に碁盤目状の切り傷を付けた時、塗膜のはがれ具合で、付着力を調べる試験方法。
(JIS K 5600)

 

 

さ行

 

サンパチ
380℃で焼成を行うこと。

 

焼成
フッ素樹脂塗料の性能を引き出すために行う作業。塗装物を炉の中に入れ、焼き付けを行う工程。

 

すべり性
相手材がスムーズに動く性質。

 

静電粉体塗装
粉体塗料を圧縮空気で噴霧、同時に高電圧をかけて帯電させ、基材に塗着させる塗装方法。

 

 

た行

 

耐熱性
物質が熱によって分解や、軟化がしにくい性質。

 

耐摩耗性
相手材との接触や摺動によって、塗膜が削られにくい性質。

 

耐薬品性
塗膜が酸、アルカリ、塩等の薬品の水溶液に浸しても変化しにくい性質。

 

脱脂
基材表面の油分、ごみ等を除く工程。

 

脱膜
熱分解、ブラスト等の方法で、基材に残っている塗膜を除去すること。

 

タフロンコート®
東京シリコーンの膜厚が1000~5000μmのフッ素樹脂塗膜の登録商標。

 

ディスパージョン
樹脂粉末が水又は有機溶剤に分散している状態。

 

テフロン®
デュポン社のフッ素樹脂の登録商標。

 

トップ
上塗りの意味で、固形分としてフッ素樹脂のみやフッ素樹脂と顔料を含む塗料。

 

 

な行

 

ナノコート®
東京シリコーンの膜厚が数μmまたは1μm以下のフッ素樹脂塗膜の登録商標。

 

難付着性
塗膜表面の付着物が固着せず、はがれやすい性質。

 

 

は行

 

はじき
塗料が基材に均一にぬれ広がらず、ところどころに大きな穴またはへこみ模様が生じる現象。

 

撥水性
塗膜表面が水をはじく性質。

 

ハードA®
フロロコートの耐摩耗性フッ素樹脂塗膜の登録商標。

 

非粘着性
難付着性に改名。

 

描画試験
塗膜に螺旋状の切り傷を付けた時、塗膜のはがれ具合で、付着力を調べる試験方法。
(JIS K 6894)

 

表面粗さ
物体表面の凹凸等の粗さの程度。JIS規格(JIS B 0601)でRa、Rz等で表す。

 

ピンホール
塗膜面を針で突いたような細くて深い穴の状態。

 

ふくれ(ブリスター)
塗膜内部や塗膜と基材の間に、液体又は気体が入り込んで塗膜が浮き上がった状態。

 

プライマー
下塗りの意味で、固形分としてフッ素樹脂と基材をつなぐ接着材を含む塗料。

 

ブラスト
基材と塗膜の付着力を向上させるために、基材に凹凸をつける前処理。

 

フルオン®
旭硝子社のフッ素樹脂(ETFE)の登録商標。

 

ヘイラー®
ソルベイ ソレクシス社のフッ素樹脂の登録商標。

 

ペス(PES)
ポリエーテルサルフォンの略称。フッ素樹脂塗料に用いられる、接着剤となる成分。

 

変性フッ素樹脂塗料
フッ素樹脂塗料の1コートタイプ。ポリアミドイミド系、エポキシ系、ペス系等がある。

 

ポリアミドイミド(PAI)
フッ素樹脂塗料に用いられる、接着剤となる成分。

 

ポリフロン®
ダイキン工業社のフッ素樹脂の登録商標。

 

 

ま行

 

膜厚
基材に塗布された塗料の膜厚。一般的には焼成後の膜厚で、ミクロン(μm)単位で表される。

 

マスキング
基材で塗装されたくない箇所を、テープ等で覆い隠すこと。

 

μm(ミクロン)
長さの単位。mm(ミリメートル)の1000分の1。

 

 

や行

 

融点
物質が固体から液体になる温度。

 

ゆず肌(オレンジピール)
ゆずの実の表皮のような小さな凹凸のある塗膜の外観。

 

溶射
基材に溶融状態にした金属やセラミックを微粒子として積層させる前処理。

 

4F(よんふっか)
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のこと。

 

 

ら行

 

流動浸漬塗装法
粉体塗料の融点以上に加熱した基材を、塗料の入った槽に浸漬させ、粉体塗料を融着させる塗装方法。

 

わ行